本気で腰痛を治したい人の高反発マットレスの選び方
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高反発マットレスで腰痛改善を目指す人の為の記事

腰痛に悩んでいてマットレスで改善したいと考えている人の大半は、ウレタンフォームの高反発マットレスという選択肢に辿りつきこのサイトを見ていることでしょう。しかし、数ある高反発マットレスの中で本当に「あなたの腰痛」に効果があるマットレスに辿り着くのは至難の業です。腰痛にも様々な症状やレベルがあり、高反発マットレスによって改善する腰痛、しない腰痛が存在しますし、高反発マットレスの中にも粗悪品やまがい物が存在するからです。腰痛を改善するための高反発マットレス選びを間違わない為には、なぜ高反発マットレスが腰痛に良いのかという根本的な部分から目をそらさず、芯を捉えて高反発マットレスを選ぶというのが重要になります。


本当に高反発マットレスで腰痛は緩和するのか

では、最初に「本当に高反発マットレスで腰痛は改善する」のでしょうか?答えはYesでもありNoでもあると言えます。高反発マットレスはその絶妙な反発力によって人間の背面の凹凸を上手に沈ませたり支え上げたりする力はあります。つまり、お尻や肩甲骨部分のでっぱりは沈み込み、逆に湾曲している腰の部分を支え上げるのです。これによって腰に負担をかけない寝姿勢を実現し腰痛の改善につながると言われています。

確かに様々な高反発マットレスの生のレビューでは、腰痛が改善したという人の声を見つけることができます。しかし、あくまでも改善している人の大多数は「腰痛は慢性的にあるけど病院にいくほどではない」という軽度な症状の人ばかりのようでした。そして通院に通院(もしくは手術)を重ねそれでも改善しない重度の腰痛の人が高反発マットレスを使うことによって「たちまち治った」というレビューは、少なくとも生のレビューでは見掛けられません。軽度な腰痛に対して高反発マットレスは日ごろの睡眠姿勢を正すことで腰痛を改善するという役割を持っているかもしれませんが、重度の腰痛に対して高反発マットレスはあくまでも腰に負担をかけないサポート的な役割に過ぎないと言えます。高反発マットレスのメーカーサイトにおいて安易に腰痛改善を売り文句にしている高反発マットレスは、本当に無責任なメーカーだと私は思います。

本当に腰痛に悩まされて藁にもすがる思いで高価な高反発マットレスを買ったのにまるで効果が無かったなんて、悲しいじゃないですか。でも安心してください。5万円や10万円を出さなくても、同じようなスペックを持った安価な高反発マットレスは存在するのです。そして、その安価な高反発マットレスを使っても腰痛が改善しないという場合はおとなしく病院や整骨院に行くことにしましょうよ。


仰向けに寝た時におしりだけが沈み込む事が重要

高反発マットレスが腰に負担をかけない理屈は先ほども記載しましたが、ここではもっと具体的に書こうと思います。腰を支える為にはまずおしりが適度にマットレスに沈む必要があります。人体の背面に一本の線を引いてみると、いかに凹凸があるのかというのが分かると思いますし、おしりが一定以上沈まないと腰の空間をマットレスが埋める(支え上げる)のが不可能だというのがお分かり頂けると思います。

背中に一本の線を引いてみた画像

ここで高反発マットレス以外のマットレスがどのように人体に作用するかを説明します。

低反発マットレスの場合はそもそもの反発力が低いために肩と足以外のすべての部分で沈み込んでしまいます。

低反発マットレスの寝姿勢

エ〇〇ィーヴなどをはじめとするファイバー系マットレスは、ファイバーとファイバーが絡み合う事でマットレスとしてのていをなしています。すなわちおしり部分が沈めば自ずとおしりに近い腰部分のファイバーも引っ張られ支え上げることができません。なのでファイーバー系は一般的に敷寝具の上に敷いて使う事を前提としています。

一昔前は普及していたボンネルコイルマットレスは、コイル同士が連結している構造なのでおしりが沈み込んだとしてもおしり部分のコイルに腰部分のコイルが引っ張られ、腰の隙間をうまく埋めることができません。

エアウィーブ&ボンネルコイルマットレスの寝姿勢

ポケットコイルの場合はボンネルコイルと違って、一つ一つが独立している為、高反発マットレスと非常に近い寝姿勢を実現できます。しかしポケットコイルは高価なので身体に合わないものを買ってしまうと取り返しがつきません。

天然ラテックスのマットレスも体圧を分散するという点では秀でています。しかし、価格の高さと通気性の悪さ、扱いにくい重量とデメリットも目立ちます。

ポケットコイル&ラテックス&高反発マットレスの寝姿勢

一方でポケットコイルやラテックスの寝姿勢を安価に実現できるのが高反発マットレスという存在になります。


ニュートン数(硬さ)指数の重要性について

ウレタンフォームの高反発マットレスの場合、ニュートンという単位で硬さを表示することが多いです。消費者庁のサイトを見ると110ニュートン以上がかためであり、75ニュートン以上110ニュートン以下がふつうであり、75ニュートン以下がやわらかめだと位置づけられていますが、この通りの表記ではあまりにも現代社会の高反発マットレス事情からかけ離れています。

私が一般的な日本人体型の方に推奨するのは150ニュートン以上180ニュートン以下のマットレスです。このニュートン数であればおしりは適度に沈み腰を支え上げるかたすぎず柔らかすぎない数値だと思います。体格のがっしりした方は190ニュートン以上のものがフィットすると思います。ニュートンが高ければ高いほど良いというものではなく、あくまでも自分のおしりが適度に沈みこむ(沈み込みすぎもNG)かたさのものを選ぶのが重要です。

日本人の標準体型において、おしり部分の重量は約20kg~26kgとなります(参考7体部位重量の測定方法より)。20kgの重量がかかる場所のニュートン数が200ニュートン(20kgf)だとおしりは沈んでくれないので、(20kgf-3kgf)×10=170ニュートンぐらいが、万人に合いやすい硬さの指標になるのではないかと思います。


長く使用し続けるのが重要でそれには密度が必要

例え自分に合う高反発マットレスを見つけたとしても、それが短い期間で本来の反発力や硬さを失ってしまっては何の意味もありません。逆に腰痛を発症したり熟睡できなかったり散々なものです。

では高反発マットレスが長持ちするには何が必要なのでしょうか?それは「密度」と「マットレスの厚み」が重要になってきます。密度は簡単に言えばどれほどのきめ細かさでウレタンを発泡させたのかということです。密度が高ければ高いほど人体という40kg~100kgほどの重量に8時間つぶされたとしても、ただちに元の形状に復元する力を持っています。マットレスの厚みも耐久性には重要です。これは1cmのウレタンと10㎝のウレタンはどちらが長持ちするのかという極端な比較を考えてみれば分かるかと思います。ウレタンの密度も厚みも、高反発マットレスの価格にダイレクトに反映されます。つまり密度が高ければ高いほど、厚みがあればあるほどその高反発マットレスの販売価格は上がっていきます

密度25Dのイメージ

密度30Dのイメージ

一般的に食器洗い用のスポンジの密度は5D未満です。ご自宅にスポンジがあれば触ってみてください。それで寝ることはできそうですか?もちろんスカスカ過ぎて5Dの密度のマットレスなど存在しません(多分)。調べた限りでは20D~55Dの密度の高反発マットレスが存在しました。最も流通していてかつ評価の高い高反発マットレスは30D以上の密度のものでした。一方で25D以下の高反発マットレスは1万円以下の低価格ですが、長持ちしないという評価が目立ちます。50D以上の高反発マットレスは評価は高いものの4万円以上の価格となっており、気軽に買える価格帯ではありません。密度31Dで厚み11cmの高反発マットレスを販売しているイタリアのメーカーでは、ウレタンがへたらないという保証を10年もつけるほど自信を持っているようです。


価格の安い高反発マットレスについて

高反発マットレスを楽天市場やAmazonで検索すると、価格帯では5,000円~10万円まで幅広いラインナップが見つかります。しかし、前述したように少なくとも3年は使い続けたいと考えている場合、5,000円クラスの高反発マットレスでは十分とは言えません。安い商品には必ず安いなりの理由があり、密度が30Dに満たなかったり厚みが5cm以下だったりと、使えても数カ月の商品がほとんどです。

それでも短い頻度で使い捨てればいいと考えるユーザーもいるようですが、例えはシングルサイズのマットレスを廃棄する場合の労力や費用を一度考えてみるべきです。私もマットレスの廃棄を何度か経験していますが、スプリングマットレスや低反発マットレスに比べウレタンフォームのマットレスは軽くて捨てやすいと言えどもなかなかの労力です。

それと高反発マットレスは小さく圧縮され届く場合が多いのですが、密度の低いウレタンフォームの場合、圧縮した状態から上手く元の形状に戻らない状況も考えられます。この場合、流石に初期不良としての交換を販売サイドに申し出ることで交換はできると思いますが、圧縮から解放したマットレスは二度と元のサイズに戻りません。つまり不良品が入っていた箱やビニールは、販売サイドに返品する場合に使うことはできないのです。捨てるのと同じく、結構な労力を強いられることになります。安物買いの銭失いにならないようお気を付けください。


価格の高い高反発マットレスについて

逆に5万以上する高反発マットレスはどうなのでしょうか?高い値段にはそれなりの理由が同じく存在します。密度50Dだったり厚みがラグジュアリーマットレスクラスの20cmオーバーだったり。ブランディングがしっかりしている、販売会社の社齢が長い、保証年数が長い、そういう安心感が価格にも反映されているような商品は、決して悪くはありませんしその安心感にお金を払って長く使えるのであればむしろ安いのかもしれません。

しかし、なぜこんなに高いのか?という疑問がつきない高反発マットレスも多々存在します。その多くは冒頭で述べたように安易に「万人の腰痛を改善する」という非現実的なことをサイトに記載し、作り上げた体験談を掲載しているような怪しい商品です。そんな高反発マットレスに騙されない為にも公式サイトの情報だけを頼りにするのではなく、いくつかのポイントを踏まえて判断することが重要です。

良い高反発マットレスを判断するためのポイント
1.厚み5㎝以上あるか?
2.密度表記はなされているか?
3.密度表記の裏付けはなされているか?
1についてはもう説明しましたが、5cm以下のマットレスで問題なく眠れる人というのは、ほぼ仰向け状態で眠り続けられる人か極端に線が細く体重の軽い方に限られると思います。どうしても横寝姿勢になったときにウレタンフォームの厚み不足により肩や腰の圧力を逃がしきることができません。

2についてですが、高反発マットレスに最も重要とされている密度という指標を書かない理由など無いはずなのに記載がないというのは、もう明らかにユーザーを騙しにきてるとしか思えないからです。これだけ高反発マットレスが流通する世の中になったのにも関わらず販売業者が密度という概念を知らないで販売するというのも信じられません。

3については最近特に必要になったと思われる項目です。私は流石に50Dと30D、30Dと25Dの密度の違いは触りさえすれば分かりますが、一般の方が実際に高反発マットレスのフォームを見たり触ったりしても中々分かるものではありません。25Dと30Dのウレタンフォームでは材料のコストにかなりの差がありますから、25Dを30Dとして販売してしまおうという会社も少なからず存在します。マットレスに限らず世に出ている商品というのは、その記載したスペックが正しいのかを検査する第三者機関が存在します。もちろん密度もその機関において検査し、検査結果を書面で受け取れるのでこの書面を密度の裏付けとして掲載している信頼度の高い販売会社もあります。但し、この証明書で担保できるのはあくまでも密度だけのお話。ウレタンの一般的な材料を用いずして底上げした密度までは見抜けないので注意が必要です。でもやっぱり証明はないよりあった方がマシです。

本当に良い高反発マットレスランキング

高反発マットレスの商品説明、レビュー、売れ行き、実際に使ってみた結果などから総合的に腰痛改善に効果があるであろう高反発マットレスをランキングしてみました。


1位 グングネル
グングネルは備えているスペックが凄いです。密度36Dで反発弾性は66%。私は早速購入し使っていますが、マットレスの重量と弾力を体感するに、公表されている性能通りのものを持っていると思っています。ヨーネルコともまた違った寝心地と弾力を味わえます。決してかたい訳ではないですが、身体を弾力で支えられている感覚はヨーネルコ以上です。90日の返品保証がついてるので、まずは身体をならすためにこの期間を目いっぱい利用するのが良いでしょう。発売されたばかりで在庫が不足気味なので、中々買えないかも・・

グングネル公式


2位 ヨーネルコ
価格の安さと第三者機関お墨付きの密度30Dと耐久性、反発弾性41%を備えたかなりクオリティの高いマットレスです。更に30日のお試しができます。マットレスを使用し始めて30日の間はいつでも返品が可能というこのサービスの凄さは、返品時にユーザー側が1円たりとも金銭を負担しなくてもいいという夢のようなサービスです。高反発マットレスを試したいけどどれにしたらいいか分からないという人にはうってつけのマットレスです。

ヨーネルコ公式


3位 マニフレックス
マニフレックスは、人の寝姿勢を立ったままの自然な姿勢で眠らせることで体に負担をかけない睡眠を実現するマットレスです。マニフレックスは「高反発マットレスが腰痛改善に効く」という巷の噂のきっかけになったブランドですが、マニフレックスの公式ではあくまでも腰痛改善させるためのマットレスではなく、寝姿勢を整えるためのマットレスというポリシーのようです。密度は31Dのマットレスが主流になっており、イタリア製ということもあり割高に感じる価格設定です。長期保証がついてますが、保証される保証がないのが残念なところです。


4位 モットン
モットンは「腰痛改善」という点においては、マットレスの作りや商品の情報において、他の高反発マットレスよりも頭一つ抜けた存在です。他の高反発マットレスはどうしても寝姿勢を整えて腰痛を「予防する」「これ以上悪化させない」ということに重きを置いているように見受けられますが、モットンは自分たちのマットレスで腰痛を改善させるんだという強い意志が感じられます。実際にモットンマットレスのスペックを見る限りでも、密度30Dの国産マットレスというしっかりとしたマットレスだと見受けられますし、楽天市場でのレビューの数、評価の高さも相当なものです。


5位 セルプール
セルプールは密度50Dの高密度ウレタンを採用し、そのウレタンの弾力性は他の高反発マットレスとは一線を画す感触です。その弾力性によって腰を強力にサポートするので、腰に負担をかけず朝まで睡眠をとることができるのです。価格の方も、他の密度30Dとそんなには変わらないのでお手ごろだと言えます。セルプールの欠点は何といっても使用した人のレビューが極端に少ないこと。これにより非常に勇気のいる買い物になります。